『新世界より』とチャイコフスキーの『悲愴(ひそう)』のセット

スピーカーから流れるオーケストラの旋律に耳を傾け、リラックス気分に浸る。曲が作られた時代背景を本などで調べることも楽しみの一つだ。私にとってクラシック音楽の鑑賞は、仕事を忘れて“別世界”にいる感覚を味わわせてくれる一生涯の趣味と言える。 小学校時代にピアノを習い始めたこともあって、自然とクラシックに触れる機会は多かった。近所のレコード店にクラシックに詳しい店員もおり、中学生になると親のオーディオセットで聞き始めるようになった。 高校時代には、友人とレコードを買い集めることに熱中した。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるドヴォルザークの『新世界より』とチャイコフスキーの『悲愴(ひそう)』のセットが私の記念すべき1枚目だ。 クラシックは、高い演奏技術が求められるだけでなく、同じ曲でも指揮者や演奏者によって印象が異なることも大きな魅力だ。 現在は、自宅のオーディオセットで1人で聞いてリラックス気分に浸るのが基本だ。気持ちが落ち着くので、音楽を聞きながら会社のスピーチ原稿を考えることもある。またインターネットを通じ、ベルリン・フィルの演奏会を音楽と映像で楽しむこともできる。 長年聞いていると曲の好みも変わってくる。若いころはショパンやシューマンをよく聞いていたが、40代になったころからはブラームスにはまりだした。彼の音楽はメロディーが叙情的で精巧な作品が多く、今も一番好きな音楽家だ。  機会があればコンサートにも足を運ぶ。ロンドン駐在時代には、勤務先の近くに大型ホールがあり、妻を誘ってたびたび行ったものだ。最も印象に残っているの が、1988年のカラヤン指揮によるベルリン・フィルのコンサートだ。演奏に乱れがなく、これまで聞いたコンサートと比べて音の質や厚みが格段に違った。 ベルリン・フィルを生で聞くのは初めてで、これこそが本物のオーケストラだと感嘆した。 今はもっぱら自宅鑑賞がメーンだが、日本でも素晴らしいホールが建てられ、海外オーケストラも多く来日するので今後はもっと足を運びたい。また、買い替え時を迎えつつあるオーディオも新調したい。ただ、その際は妻としっかり相談して決めなければ。

 

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